
岡山倉敷の『真砂土』と『赤土』、『ワラスサ』を混ぜ合わせただけの自然の土です。数日間寝かせて発酵させ、粘り気をよくするのですが、かなりの土の量になるので、4トン車で岡山から運んできました。
昔は土壁のお家が殆どで、壁は全部竹を編んで下地にしていたのですが、今は土壁のお家自体がありません。このあたりでは珍しく、今では昔ながらの子舞竹を編める職人さんもいません。そこで、下地をどうすればいいのか、土壁に詳しい岡山の職人さんにお聞きして、大工さんに組んでもらいました。
木の下地板からメッシュが浮かせれるように木枠を作り、浮いたメッシュと下地の間に土が食い込む様に固定するやり方で、子舞竹の代用を作ってもらいました。一度全体的にメッシュのところまで塗って、乾燥しだした頃にまた同じ工程を全体的に施します。3cmくらいの厚みの土はかなり重たいので、この作業はなかなか大変なんです。

塗って3週間ほどすると乾燥して、表面のひび割れが良い風合いになり、土の香りがほんのりしてきます。
3週間後、床に使っているものも同じ土で、乾くと固くなり、ワンちゃんの爪の引っかきや、人が歩いたりすることで、摩耗していくのですが、これも自然素材の味ですね。








地元の倉敷の城壁によく使われている天然の漆喰壁をシャンプー小屋の浴槽の内部に使用しています。
昔ながらの方法で、漆喰の中に、天然のベンガラと柿渋と植物油をまぜ合わせ、モルタル下地の上に塗っていきます。水回りなので、柿渋や植物油が水分を弾いてくれます。この工程も2回塗りです。
昔の人は、身近にあるもので試行錯誤して工夫して、お家を立てて雨風をしのいでいたんですね。すごいです。





ホルムアルデヒドなどの有害化学物質を出さず、臭いの成分を吸着し、さらに恒久的に分解してくれる珪藻土を使用しています。
木炭の約5,000倍の多孔質があると言われ、珪藻土自体が呼吸しています。殺菌効果のある石灰成分(白)の下地を全体に塗って、さらに上から仕上げ材(ベージュ色)を塗っています。

この白いモコモコ、一般の住宅に使われているガラス繊維のグラスウールではなく、羊さんの毛をそのまま使った100%羊毛の断熱材です。羊さんの毛なので、直接触っても全然痛くありません。
土壁のさらに奥の中に隠れてしまうのですが、見えない部分にもこだわりました。
塗料も、人や動物に優しい無公害塗料を使い、一部の新材を古材のような仕上げにしています。家具も古材で作り、和心のオリジナルです。


こうして、「トリミング処 犬の和心」はだんだんと出来上がってきました。手間も時間もかかって、自然素材に包まれたとても心地よい空間になっていますので、実際にお店に遊びにお越し下さい。